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2024.08.29
コラム放デイ運営

ASD(自閉症スペクトラム症)お子様の特徴からどんな支援、工夫ができる?

ASD

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この記事では、放課後等デイサービスにおいて自閉症スペクトラム症のお子様が利用者として通う際に事業所としてどんな工夫ができるのか、一緒に考えてみましょう!

ASD(自閉症スペクトラム症)の子供ってどんな特徴がある?

「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)」

自閉スペクトラム症の人たちに共通する特性は人に関する関心が弱く、対人関係を調整することが難しい、またこだわりの強さ、得意なことと苦手なことがはっきりしていることなどがあげられます。

特性の強さ、現れ方はそれぞれ違いがあり、ある特性が特に強い場合や、成長に従って特性が変化することもあります。

 

放デイでASDのお子様をお預かりする際できる工夫、必要な支援

 

1. 予測可能な環境づくり

ASDの子供は、環境の変化や予測できない状況に対して不安を感じやすいです。
そのため、日課やルーチンを明確に設定し、毎日のスケジュールを視覚的に示すことで、安心感を与えることが重要です。

視覚支援の活用: ピクトグラムや写真を使ってスケジュールやタスクを視覚化する。
一貫性のあるルーチン: 毎日同じ時間に活動を行い、予測可能性を高める。

 

2. コミュニケーション支援

ASDの子供は、言葉によるコミュニケーションが難しい場合があります。個々のコミュニケーションのスタイルに合わせた支援が必要です。

AAC(代替・拡張コミュニケーション)の利用: タブレットや絵カードなどを使用して、コミュニケーションをサポートする。
簡潔で明確な指示: 言葉をシンプルにし、理解しやすい形で指示を出す。

 

3. 感覚過敏・感覚鈍麻への対応

ASDの子供は、音、光、触覚などに対して過敏または鈍感であることが多いです。
これらの感覚特性に配慮した環境づくりが求められます。

静かな環境の提供: 過剰な音や光を避け、リラックスできる空間を用意する。
感覚統合活動: ブランコやトランポリンを使った活動で、感覚統合を促進する。

 

4. ソーシャルスキルトレーニング(SST)

ASDの子供は、他者とのコミュニケーションや協力が苦手なことがあります。
ソーシャルスキルのトレーニングが役立つことがあります。

ロールプレイ: 友達との会話や遊びの場面をシミュレーションし、実際の場面での対処法を学ぶ。
グループ活動の支援: グループ活動に参加する際に、段階的にサポートを行い、成功体験を積ませる。

 

5. 興味・関心に基づく活動の提供

ASDの子供は、特定の興味や関心に強いこだわりを持つことがあります。
これをうまく活用して、活動に参加する動機づけを行います。

興味を引き出す教材の使用: 子供が関心を持つテーマを取り入れた教材や活動を提供する。
個別プログラムの設計: 子供の興味に基づいた個別プログラムを設計し、学習やスキルの向上を図る。

 

6. 保護者との連携

保護者との緊密な連携は、支援の一貫性を保ち、家庭とデイサービスの双方での効果的な支援を実現するために重要です。

定期的なコミュニケーション: 保護者と定期的に連絡を取り、子供の状態や進捗を共有する。
家庭での支援のアドバイス: デイサービスでの成功事例を基に、家庭での支援方法を提案する。

 

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これらの工夫を通じて、ASDの子供が安心して過ごせる環境を提供し、社会性やスキルの向上を支援することが可能となります。
ASDの子供たちも興味関心はそれぞれですが、一般的に以下のようなものに興味を持ちやすいと言われています。

 

ASDの子どもが興味を持ちやすいこと

 

 

1. 特定の物やテーマへの強いこだわり

ASDの子どもたちは、特定の物やテーマに非常に強い関心を示すことがあります。
例:恐竜、宇宙、電車、車、動物、地図、数やパターンなど

このような興味は非常に深く、関連する知識を驚くほど詳細に覚えていることが多いです。

 

2. 繰り返しの活動やルーチン

ASDの子どもたちは、繰り返しの活動や決まったルーチンを好むことがあります。
これには、同じ絵本を何度も読むことや、同じ遊びを何度も繰り返すことが含まれます。
これにより、安心感や予測可能性が得られるためです。

 

3. パターンや秩序に関するもの

数字、図形、パズル、レゴ、建築ブロックなど、パターンや秩序に関連するものに強い関心を持つことがあります。
これには、何かを整然と並べたり、分類したりすることも含まれます。

 

4. テクノロジーや機械

コンピュータ、タブレット、スマートフォン、ゲーム機などのテクノロジーや機械にも興味を示すことが多いです。
また、機械の仕組みや動きに興味を持ち、それらを操作したり修理したりすることが好きな子どももいます。

 

5. 視覚的なもの

ASDの子どもたちは、視覚的な情報を好む傾向があります。視覚的に魅力的な映像や写真、アニメーション、絵画などに強い興味を示すことがあります。
また、図形や模様、色彩の組み合わせにも魅力を感じることがあります。

 

6. 音楽やリズム

音楽、リズム、特定の音やメロディに強い関心を持つこともあります。
特に、リズムがはっきりしている音楽や、同じフレーズが繰り返される楽曲に興味を示すことが多いです。

 

7. 自然や科学に関するもの

自然界の現象(例:天気、星空、動物、植物)や、科学実験、化学、物理などに興味を持つ子どももいます。
特に観察や記録を伴う活動に熱中することがあります。

 

これらの興味を活用することで、ASDの子どもたちが楽しみながら学び、社会性やスキルを発展させる支援が可能になります。
個々の子どもの興味を理解し、それに基づいて活動を設計することが効果的です。

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