Kensei療育.net会員様インタビューswallow編②|想いを明確に伝えることで選ばれる事業所へ ― 開業後の運営と集客のリアル ―
2025年10月、発達に特性のあるお子さまを対象に、児童発達支援事業所 swallowが開業しました。
遊びや日常生活のかかわりを通して、「安心して集団に入れる力」「自立につながる力」を育てることを大切にされています。
第二弾として今回は、集客のコツや、事業所の療育へのこだわりについてお話を伺いました。
開業や運営のイメージづくりとして、ぜひ参考にしてみてください。

■運営について
開業から1か月の事業所の状況について
「開業から1か月で、13名の在籍を予定。1日あたりの平均利用人数は5~6名を見込んでおり、想定していたペースで利用が広がっています。預かるだけでなく一人ひとりの個性と発達段階に合わせた支援を提供することが刺さりちゃんと利用してもらえています。」
「教育の要素も含めてやりたいというこだわりを強めに出すようにしています。逆に長い時間の預かりを求める人には合ってないとも言えるので、その特徴を利用者、保護者は求めてくれるのか、認知されていくのかの不安もありました。しっかりと想いを伝えるために宣伝活動は積極的に行いました。結果的には着実に申込もあり、反応を見ても求めてるお子様が多いと実感しました。」
■事業所の集客について
「宣伝では、誰にでも合う事業所を目指すのではなく、「こういう支援をしたい」という想いを明確に伝えることを重視しました。 実際に、その想いに共感した方が利用につながっており、ミスマッチの少なさを実感しています。」
「実際、宣伝していた内容、想いに興味を持った人はきちんと利用してもらえている実感があります。
WEBからの問い合わせが1番多いです。でも通りすがりの人からも見てもらえているようで、ドアの前に案内を大々的に貼っています。ポスティングをしたチラシを見て来てくれる人もいます。口コミや紹介もあります。古典的に思えましたがそれが刺さる人には刺さるし、探している人にはよく目につくのかなという印象でした。」
「そのほか、ショッピングモールのスペースを借りてイベントの開催、いつでも見学できるとSNSで宣伝したり、、週末も土日祝日も交代で対応しました。SNSの情報発信は常に行っています。問合せが来ると今のアプローチは間違っていなかったのかなと思えます。お母さんと本人の困りにフィットするかどうかを判断してもらって、即決してもらえています。」
▼児童発達支援事業所swallow様 インスタグラム▼
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■地域のニーズや特徴について
「もともとは、教育熱心な家庭が多いと言われる地域を想定し、需要と合致するのではないかと考えていました。
しかし、実際には思ったほど反応が得られませんでした。
人口の多さや事業所数など、数字をもとにニーズを判断していましたが、必ずしもその通りにはならず、数字では見えない地域ごとの特徴があることを実感しました。
隣町であっても反応がまったく異なることもあり、地域性の違いの大きさを感じています。
障害福祉は以前より認知が進んできているものの、地域によって受け止め方には差があり、まだ一般的とは言えない地域もあると感じました。」
■施設や医療機関など、地域との連携状況についてはいかがでしょうか?
「様々な繋がりはあります。児童館と児発管の先生に繋がりがあり、担当者と話すことができたきっかけで児童館で講演を開催しました。講演の集客についても協力いただきました。」
「地域医療機関にも挨拶をして、日頃からコミュニケーションを取っています。どのような子どもたちが利用できるのかなど、病院側で知られていない部分もあったので放課後等デイサービスの受給証の説明などをしました。全体的に協力的な印象です。」
「他の事業所とも関わりがあります。当事業所は児発が中心なので放デイの利用を検討している方へ他事業所を案内することもあります。業界の特徴として同じ障害福祉で子どもたちを支援する仲間として認識しているなと感じます。」
■近隣事業所の特徴、swallow様の事業所としての差別化について
「見学に来た人からのお話を聞くと、周りは預かり中心の放デイが多いと感じます。療育内容としてはわかりにくい、十分に伝わっていないところもあるように感じます。
swallowでは、短時間利用のお子さまが多く、習い事のように大人数で過ごす時間と、1対1でじっくり向き合う時間の両方を大切にしています。また本当に悩むところにアプローチしたいとも考えています。困っていないところまで支援してしまわないよう、一人ひとりをしっかり見て、その子に合った支援を心がけています。」

■療育内容についての考え方
「療育内容については、職員間や保護者と事業所としての方向性を共有しながら、個別に何を行うかを一緒に考えています。」
「職員一人ひとりが考え、意見を出し合いながら支援を行うことも大切にしています。
お互いから学び合い、より良い支援につなげていきたいと考えています。」
■健生の開業・運営サポートについて
続いて、開業から運営までサポートを行っている健生の支援についてお話を伺いました。
健生の運営サポートを受けてみての感想
「開業時は担当の方とのグループLINEがあり、気になったことをすぐに聞ける環境がとても助かりました。開業後も電話でやり取りすることが多く、“すぐに聞ける”という点が心強いです。LINEは後から見返すこともできるので、その点も便利だと感じています。」
「一つの視点だけではなく、自治体ごとに異なる考え方や運用について、広い視野で意見をもらえるのがありがたいです。
もちろん神戸市のルールに沿って進める必要はありますが、その中でどう考えればいいのかを一緒に整理してもらっています。」
「開業後の運営支援について※フルサポートプランでサポートをお願いしているのですが、とても柔軟に対応していただいています。質問をするときちんと正確な返事が返ってくること、対応のスピード感も大きな魅力だと思っています。今後もよろしくお願いします!」
■今後について
今後、展開していきたい療育内容はありますか?
「開所してまだ数か月なので、利用が完全に安定しているわけではありませんが、今後人数がそろってきたら、やってみたいことはたくさんあります。」
「将来的には、保育園のようなイメージで、園やデイの中で発表会や運動会を行ったり、保護者同士がつながれる場をつくっていきたいです。保育園をつくることももともと夢だったので。」
事業所・利用者への想い
「まだ1店舗目で、開業して間もない段階ですが、最初に掲げた自分たちの想いはぶれずに向き合って支援をしていきたいと考えています。」
「どうしても預かり中心の形になってしまうと、本来届けたかった支援からずれてしまうこともあると思います。
だからこそ、保護者の期待に応え続けること、期待を裏切らないことを大切にしたいです。」
明確な想いを持ち、それを丁寧に伝え続けること。
swallow様の運営からは、児童発達支援事業所における「選ばれる理由」のつくり方が見えてきました。
療育ネットでは、オーナー様のお考えを第一に、お一人ずつに合った開業方法をご提案いたします。
障害や特性により社会における生きづらさを感じている子どもたちが、「今」置かれている環境に悲観して自ら選択肢を閉ざすことなく自分らしく未来を生きていけるよう、乳幼児期からの関わりを大切に、療育事業を展開しております。
また、成人後も地域での暮らしや就労を通して、自己実現できるよう、必要な社会資源の創出を行います。
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